Friday, May 26, 2017

Théodore Chassériau-Parfum Exotique シャセリオー展 19世紀フランス・ロマン主義の異才

カバリュス嬢!美人o(*゚▽゚*)o)))♡ という思いから~初めて知ったテオドール・シャセリオー(1819-1856)展に行ってきました!
11歳で、その才が見いだされ37歳で早世の早熟の天才と言われ、現在はフランス・ロマン主義を代表する画家とのことです。企画自体は、通常の展覧会のように関わりのあった人々や各主題、特に「エキゾチスム」が彼の芸術性の本質にあるという命題のもと画業が楽しめるように構成されていました。
個人的には1840年代後半の30歳ごろからの作品が好みでした。なかでも《泉のほとりで眠るニンフ》(1850)は、その構図は古典的だとしても、当時の男性をメロメロにしていたアリス・オジー(1820-1893)がモデルで、その甘美な現実と神話世界が、作者の意識下で交錯してしまっている感じが、すごく魅力的でした。恋愛関係にあった二人であるし、彼にとっては彼女はいつもそういった存在に見えていたのかもしれませんね。
しかし、当時のパスポートは容姿について率直だな...と、入場早々に思いました。。。
シャセリオー回顧展は、フランス本国でも珍しいとのことなので、残り2日の会期で、ぜひ訪れてみてください!
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I went to 『Théodore Chassériau-Parfum Exotique』Exhibition in Tokyo. 《Portrait of Mademoiselle Marie-Thérèse de Cabarrus》(1848)and 《Nymph Sleeping Near a Spring》(1850), he draws is very delicate and very sweet! Gorgeous! Why can he draw such so attractive? I enjoyed his work very much.

Wednesday, May 3, 2017

MONEY:The Unauthorised Biography 21世紀の貨幣論

これまで貨幣に対する普遍的な価値観が、どの様に生まれ、育まれたのか、ずっと不思議でした。

そんな疑問が、今回読んだ『21世紀の貨幣論』(フェリックス・マーティン著/遠藤真美訳、東洋経済新報社 2014)で、少し納得できた気がします。
本書では、一般的な「交換の手段」貨幣論や"物々交換による経済は本当にあったのか?"という疑問、古代ギリシャ時代から今日までの「マネー(貨幣に限らず、代用貨幣、各種債権、為替手形なども含む)」の歴史や概念の移り変わりをみながら話は進んでいきます。

特に、ポイントやマイルといったプライベートマネーも当たり前のように使っている今日の日常生活を踏まえると、「マネー」は①普遍的経済価値②会計システム③譲渡性からなる社会的信用技術であり、人類が様々な状況下でこの技術を使い、生活を営んでいることが、確かに実感できました。

また、その「マネー」を含めないマクロ経済学や、「マネー」しか見ないファイナンス理論の視点と課題、貨幣の経済価値と「マネー」への信用や流動性の関係についても書かれており、これらの問題を改革するためには、金融に携わる実務者の意識を変える必要以外に、実際に「マネー」を使用している自分達自身も、この半世紀程で定着した「マネー」の仕組みや倫理を変える意識を持つ必要があると提起しています。
何故なら、「マネー」は誰からも管理を受けない言語と同じ様な社会現象と捉えることもでき、その「マネー」の社会技術力を実際に使用している自分達は、その「マネー」の力をどのような社会目的で、どの様な領域、システム、どういった配分や調整をするべきなのか意識し、これからの経済を柔軟に考える時が来ているからです。

新な「マネー」として"ビットコイン"が実店舗でも使われるようになってきた近頃、改めて「マネー」という社会技術を通して、いわゆる"経済"を考えるには良い本だと思います!

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How dose MONEY change society of the future?
I learned from 《MONEY:The Unauthorised Biography》(by Felix Martin,Translated by Masami Endou,Japanese edition 2014) that money is negotiable social credit technology with universal economic value and accounting system. It has good or bad influence on our lives.
From now on, it will be important to make use of that social technology to the fields of fulfill social purposes.

Wednesday, February 15, 2017

ポピュリズムに蝕まれるフランス Le France rongée par le populisme



『ポピュリズムに蝕まれるフランス』(国末憲人 著/草思社 2005)を読みました。主に2002年のフランス大統領選挙を中心に、その際に行われた選挙戦略などから政治家と有権者の間にあったギャップも交え書かれています。
"ポピュリズム"や"デマゴーグ"そのものより、個人がインターネットで好みの事柄を検索でき、フォローでき、興味のある情報だけを選ぶことができる時代に生活しているので、物事が多面的である事を忘れる方が怖いと思いました。
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I have read 『Le France rongée par le populisme』(by Norito Kunisue/Pub. by Soshisha, Japan 2005). Does France suffer from populism? It will always be in every era and every countries. What's important? I think that you have to recognize the multifacetedness of things.